日経平均株価最高値更新に沸いてますね。1989年12月29日以来ですので実に34年以上経過していることになります。本日はタイトルの件について私なりの意見をまとめたいと思います。
日本株は原点復帰に対してアメリカ株は14倍に
日経平均株価が最高値を更新しましたが、1が1に戻ったということであるのに対してアメリカ株は14倍にも成長しているそうです。このあとネットバブルやリーマンショックで弾けますが、それでもアメリカ株は成長し続けております。かたや日本は、デフレ環境下に閉じ込められ、この34年間でいろんなものを失ってきました。
研究開発費はアメリカと比較して大きく立ち遅れる結果に
Bloombergさんの記事です。20年前と今の企業別研究開発費のランキングです。
【2004年の研究開発費ランキング】
トヨタ、松下電器、ソニー、ホンダの名前がありますね。上位ともさほど差はありません。
【2021年頃の研究開発費ランキング】
もう歴然とした差ですね。辛うじてトヨタがランキングされてますが、Amazonとは相当離れております。ちなみに日本のランキングのリンク(研究ネット様)も貼ってきます。こちら。2022年の1位がトヨタで1兆2416億円で売上高に対する研究開発費の割合はたったの3.3%です。これではAI競争に日本が割って入る余地はなさそうです。グローバルの製薬会社もランキングされておりますが、日本の製薬企業はランキングされておりません。創薬の事業でも完全に日本は立ち遅れていくことが想定されます。covid-19の時にどのワクチンを打ったかが物語っておりますね。また肥満治療薬が今後出てくる見込みですが、欧米企業の創薬に対してライセンス権・販売権を得るのに精一杯といった感じなのでしょうか。
AI競争について
上記のランキングにはNVIDIAはまだ含まれておりませんが、相当な研究開発費を投じているかと思います。マグニフィセント・セブンの各社は莫大な費用をAIに投じており、AI事業の覇者を目指していると思われます。日本のゲーム事業では任天堂やソニーといった会社がありますが、最近のゲームはゲーミングPCでないとプレイが難しいゲームも増えてきており、NVIDIAに首根っこを掴まれている状態であるかと思います。NVIDIAのGPUにAI機能が付加することでゲーム性能や品質が大きく向上していくこととなると日本企業のゲームハードウェアも売れなくなってしまう可能性も否定できません。
じゃあ日本のAI競争は手詰まりかといった点でいうとソフトバンクグループの孫さんが奮闘しております。Bloombergの記事はこちら。エヌビディアに対抗して人工知能(AI)に不可欠な半導体を供給するベンチャーを立ち上げるため、最大1000億ドル(約15兆円)の資金調達を考えているとのことです。過去孫さんはNVIDIAにアームを売却しようとしておりましたが、頓挫したことが結果幸いしていると思います。私の浅はかな素人考えですが、NVIDIA対抗を匂わせておいて、アームとNVIDIAとの提携を獲得したいのではと想像しております。
ソフトバンクがAIといった世界の最先端領域に挑戦しているのに対して、楽天は国内事業に固執しモバイル事業に傾倒、KDDIもローソンを手中に収めて次世代コンビニといったDX事業に着手しておりますが、こちらも国内事業にとどまる内容であるかと思います。孫さんのように激しくチャレンジしてくれる企業は日本にはもう少ないのかもしれません。
日本の政治もダメダメで自分の私腹を肥やすことしか考えていない人ばかり。。一層のこと特命大臣として孫さんに先進事業創出領域にて政治をやってもらえたらなあと考えてしまいます。人脈も半端ないですしね。二位じゃダメなんですかと国会でやり取りしている余裕はもう日本にはないと思います。。
まとめ
またいつものようにあっちこっちに話が行ってしまいました(笑)アメリカ株と日本株どっちがいいのかは、ある程度結果が見えているような気が致します。私のポートフォリオの中にはオルカンの中にしか日本株投資は入っておりません。アメリカの成長には多大なる研究開発や設備投資の上に成り立っており、またスマートフォン、OS、SNS、楽曲・動画サブスク、ネット通販など我々のあらゆる生活領域でアメリカ企業の製品・サービスによって埋め尽くされております。このメッシュ状に張り巡らされた蜘蛛の巣からはもはや逃れることはできないと考えます。ただ日本もようやく原点回帰しましたので、株価が1から2になるチャンスは大いにあるかと思います。商社をはじめとした海外に目を向けた優れた企業もたくさんあるかと思いますので投資対象としてきちんと吟味していけたらと思います。
今日はこの辺にて失礼します。それではまたー。
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