NASDAQ100総大将Appleについて少し調べてみました

投資

Bloombergの記事にマグニフィセントセブンの増益率は2024年に鈍化しその他のS&P500銘柄の増益率が持ち直すといったレポートがありました。またマグニフィセントセブンの中でアップルだけで、収益を押し上げるような最先端の製品もしくはテクノロジーが見えてこないという記載がありましたので、本件について少し触れたいと思います。※以下はBloombergのサイトから引用(黒線がマグニフィセントセブン、黄色がその他S&P銘柄)

Appleの最先端製品&テクノロジーについて

iPod、iPhone、iPad、MacBook、AppleWatchなど定期的に創造性豊かな製品をリリースしてきたAppleですが、一時期AppleCarの噂など出ておりましたが、そのような噂はたしかに最近聞かないですね。当然たくさんのプロジェクトは走っていると思いますが、この1~2年でイノベーションを起こし、収益を押し上げるような新製品がリリースされる可能性は低いように感じております。株価をみても以下のように緩やかな成長を描いており、今後急上昇はあまり期待できないかもしれません。

AppleがMicrosoftやGoogleとAI競争で負けてるのかといった点ですが、私が考えるに同じ土俵では戦わないと思っております。AIの利便性をアピールし、活用してもらうのではなく、気がついたらAIの機能を享受していたといった自然な形でApple製品を通じてAIとのリレーションを持つスタイルがベースとなると考えております。(AI分野においては相当研究開発費は使っていると思います)

最先端製品リリースは前にもブログで書きましたが、以下しかないでしょう笑

イヤホン、時計、携帯電話、music Playerなど身に着けるものをことごとく製品化してきましたので、あとはメガネと靴くらいしか残ってないと思います。メガネをかけている人でスマートグラスを装着した人ならわかると思いますが、メガネonメガネになってしまい、とても煩わしさを感じてしまいます。ですので一層のことAppleがメガネストアを開けばよいのではと。視力矯正をしたレンズとデザイン性溢れるフレームをユーザ自身が選択でき、オリジナリティあふれるApple Glassを手にすることができます。私は休日は視力矯正レンズが入ったサングラスをしたりしますが、サングラスタイプもあったらよいですね!(冗談っぽく捉えられるかもしれませんが、結構真剣です。。)

Appleは2024年以降収益を上げるのは難しいのか?

最先端製品での収益率向上は、直近では難しそうですが、本当に2024年以降は収益を上げるのは難しいのでしょうか。中国政府が政府機関や国営企業の職員に対してiPhoneなどの海外ブランドスマートフォンの使用を禁じる措置を拡大しており、逆風が吹いております。2023年7月~9月期の中国でのiPhoneの売上高は150億8400万ドルで全体の17%を占めているそうです。この17%が中国経済の落ち込みなどにより低下していくことが予想されます。この落ち込みを埋めることができれば、ある程度の収益性は確保できると思われます。インドにApple Storeができたニュースを見ましたが、インドでカバレッジができればと思い、こちらも少し調べてみました。

Apple製品のインドでの売り上げは?

そもそもインドで高価なiPhoneを買えるほど裕福になったのかが気になりましたので一人当たりのGDPを調べてみました。※graphtochart様のサイトから引用をさせていただいております。様々な国別データが検索できとても便利ですのでリンクをはっておきますね。

2022年のデータですが、GDPが5倍も中国と差がありますので、中国でのiPhone製品の販売落ち込みをカバーするのは難しいと感じました。またAppleストア出店も中華圏では2022年に50店舗を超えておりますが、インドはようやく2023年にはいって初のAppleストアができたレベル。すぐにはインドでのApple製品の売り上げ拡大は厳しいのではと思っておりましたが、CNBCのレポートで以下のような記事を見つけました。

モルガン・スタンレーのアナリストは、今後5年間でインドがAppleの収益成長率の15%(過去5年間は2%、現在は60億ドル)を占め、インストールベース成長率の20%を占める可能性があると予測。モルガン・スタンレーが今後10年間で400億ドルと予測する収益成長は、「Appleがまったく新しい製品カテゴリーを立ち上げるのに等しい」

中国とのGDP差が現状ありますが、GDPの差も埋まってくる可能性が大きく、今後はインド市場での高い収益成長率を期待できそうですね。

まとめ

直近での最先端製品リリースによる収益性向上を見込むのは厳しいかもしれません。また中国経済悪化に伴い、今後は中国での売上低下も予想されます。2024年以降1~2年程度は、成長性を欠くことで株価が低調もしくは横ばいになる可能性はみておいた方がよいかもしれません。ただインドをはじめとした新たな市場での収益拡大をすることで新製品カテゴリーを立ち上げるのに等しい成長が期待できるかもしれないです。工場を着々と鴻海などを通じてインドに移転しておりますので、中国とも関係性を保ちつつ、早期にインドでの生産、販売ルートを確立していってほしいですね。

NASDAQ100総大将の座が今後どうなるのか?是非Appleには世間を驚かす新たなイノベーションを起こしてもらいたいですね。

それではまたー。

石川県能登地方を震源とする地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

※本ブログは情報の正確性・完全性を担保いたしません。投資行為・投資判断は自己責任にて行って頂きたくお願い致します。

コメント