iFreeNEXTインド株インデックスファンドが今後上がるのか インド経済レポートから素人が真剣に考えてみました

投資

いつも拝見させて頂いている第一生命経済研究所 主席エコノミストの西濱徹さんがインドの経済レポートを出されておりました。リンクはこちら。この経済レポートからiFreeNEXTインド株インデックスファンドが今後上昇するのかをど素人の私が真剣に考えてみました。

西濱徹さんのインド経済レポートサマリー

私なりのレポートサマリーは以下の通りです。※自分なりにうまくまとめられたのではと思ってます(笑)

・インドの来年度予算の歳出は今年度比+5.8%とばら撒き色は控えめ。インフラ投資や票田である農村部を意識した歳出内容。

・総選挙の『前哨戦』とみられた州議会選挙においては計5州のうち3州で与党BJPが圧勝し、モディ政権の3期目入りは順調の様子。

・パキスタン、中国、スリランカ、モルディブなど周辺国との対抗姿勢を強める動きから防衛関連予算は今年度予算比+4.7%となる模様。

・経済白書から今年度の経済成長率は+7.3%、来年度も+7.3%と高い伸びを見込む。名目経済成長率は今年度+8.9%から来年度は+10.5%と伸びが加速する見通し。歳入は今年度比+14.0%、税収は今年度比+11.6%を見込む。

・モンスーンや中東情勢の緊張によるサプライチェーンの混乱については、克服可能と政府は楽観視している模様。

財政健全化の取り組みが格上げに繋がるとの見方も出ているが、税収がGDP比で1割強に留まるなど課税ベースの狭さが歳入の足かせとなる模様。選挙前に公表される予算案では、景気下支えの観点から様々な税の引き下げが実施されるため、歳入減につながる動きが出てくると思われる。

レポートから感じたこと

モディ政権の3期目は順調のようで農村部の票田を意識した動きになっているようです。経済成長も高い伸びを予測しており、インド株式指数にはプラスに作用しそうですね。ただ最近中東情勢他、インド周辺国との緊張が高まりつつあるのが心配の種であり、サプライチェーンの変革期にある中、すんなり世界の工場の座を得れるのかといった点については、まだ安心はできないと思います。また財政健全化によるインドの格上げはルピー高、インド株式指数に大変良い効果をもたらすこととなりますが、税収基盤がまだ弱いため、経済成長を促進しつつ、税収基盤を構築していくことも急務のように感じます。

世界の工場である中国との比較

今後のインド株式指数の成長を考える上で、中国との対比で考えるのは一つの手法であると思いますので、少し考えてみました。

中国が世界の工場の座を明け渡すかもしれない要因は以下3つが大きいのではと考えます。

コロナによる長期に及ぶロックダウンによりサプライチェーンが停止し、Appleなどのグローバルベンダーが他国でのサプライチェーン構築に動いてしまった。

台湾情勢緊張による中国から他国へのサプライチェーン再構築。

スパイ改正法により中国でのビジネス継続の難しさが浮き彫りになってしまった。

上記をインドに当てはめて考えてみると①については、まだインドが世界の工場として完全に動き出していないため、モンスーンなどの影響が気になるところです。また②についても周辺国との緊張が高まった場合には影響が必至であり、世界の工場の座を仮に中国が追われた場合には中国との摩擦が激しくなることも予想されます。③の法令関係については、外資企業の参入障壁を高くしすぎる法令を定めるとグローバルベンダーは他国でのサプライチェーン構築に動く可能性があるのではと考えます。まとめますとサプライチェーンの停止するリスクがないか、周辺国との緊張が高まりすぎていないか、法令による規制が厳しくなりすぎていないかといった観点でインドを見つめていく必要があるのではと考えます。①~③のように中国と同じ道を辿ろうとしているのであればその時は投資対象として、見直すタイミングかもしれませんね。

その他中国との比較する点はいくつかあるかと思いますので以下に記します。

・インドは全方位外交を行っているが、中国の一路一帯構想のように新興国・フロンティア国を牽引するリーダーシップがまだよく見えてこない。良くも悪くも中国はアフリカなど新興国、フロンティア国に影響を及ぼす活動をしておりましたのでその点は中国が一歩先に行っているのではと思います。

世界に名の知れた企業や産業が見えてこない。中国はアリババ、ファーウェイ、BYD、テンセント、SHEINなど企業や産業においてグローバル化がかなり進んでおります。ゆくゆくはアメリカのGDPを抜くのではといったくらいの勢いがあり、半導体規制をアメリカ政府がするくらいの脅威でありましたのでインドと比較するのはまだ早いかと思います。ただ今後は、中国が登り詰めた路線を辿っていかないと世界の部品組み立て工場から先の発展はないと考えます。インド以外にもベトナムやメキシコなどサプライチェーンを担う対象国がいくつかありますので、それらの国との差別化を図っていく必要があると考えます。

都市部と農村部といった社会構造は中国と似ているかと思います。中国は全土に道路、鉄道、マンションなど社会インフラに莫大な投資をしておりましたが、インフラ投資が先行しすぎてバブル崩壊につながってしまいました。インドも同じ道を辿らないように産業の成長と歩調のあったインフラ投資をしていくことが大事なのではと考えます。

まとめ

インド経済レポートを起点として、中国との対比でインドの今後の成長を考えてみましたが、中国の成長に対して10~20年遅れているのかなという気が致しました。中国が辿った道で取り入れるべき点、反面教師とする点をうまく取り入れることで世界の工場の座を射止め、新たな産業が立ち上がってくるのではと考えております。伸びしろはまだ沢山あると思いますので、もっとインド経済を勉強して、注視していけたらと思っております。定期的に以下インド株インデックスファンドの比較記事も書いておりますのでよろしかったらご覧いただけますと幸いです。

それではまたー。

※本ブログは情報の正確性・完全性を担保いたしません。投資行為・投資判断は自己責任にて行って頂きたくお願い致します。

よろしかったら以下↓をポチッとしていただけますと励みになります!

にほんブログ村 株ブログ NISA投資へ
にほんブログ村

コメント