50代からの新NISA インドnifty50最高値の裏に潜むインド経済の闇 インド経済レポートから読み解く

投資

インドのnifty50が本日+1.62%と大幅上昇し、最高値を更新しました。2023年10月~12月期のGDP成長率が8.4%と大幅に上昇したことが主な要因ですが、それを疑う経済レポートを第一生命経済研究所 主席エコノミスト西濱徹さんが出されております。こちら。本日はこちらの記事を読み解いて参ります。

西濱徹さんの経済レポートサマリー(私なりの)

モディ政権の3期目入りが既定路線になりつつある。

・『メイク・イン・インディア』のスローガンを掲げ、2022-23年度までにGDPに占める製造業比率を25%に引き上げる目標を示していたが、現実には低下傾向に歯止めが掛からない状況が続いている。

・インドのGDP統計は「前年同期比」の成長率しか公表しておらず、その特徴から数値が上振れしやすいとともに、足下の景気動向をより精緻に推し量ることが難しい状況にあることに留意する必要がある。

・GDPを構成する各要素で説明出来ない「不突合」による成長率寄与度が前年同期比ベースで+3.5ptに上り、過去3四半期連続で8%を上回る高い伸びとなっているものの、いずれも不突合による成長率寄与度のプラス幅が極めて大きい状況が続いている。

第一生命経済研究所が試算した季節調整値に基づく前期比年率ベースの成長率は2四半期ぶりのプラス成長に転じているものの、+3%程度に留まると試算される。

・モディ政権の下では、GDP統計を巡って『作為的』とも呼べる動きが度々確認されてきたことに注意する必要がある。

・それまで供給サイド(要素費用)の統計を成長率に用いてきたものの、需要サイド(市場価格)の統計を成長率に用いるなど主要国と同様の対応に改定するとしたが、需要サイドの統計は整備途上の状況にあり、統計を作成する前提が『ブラックボックス』化しているという問題を抱える

・製造業の生産は低迷、農林漁業の生産も弱含み、工業部門の生産も力強さを欠く推移であり、国民の間ではGDP成長の実感が乏しい状況にある。

「アダニ問題」は最高裁の判断はインド証券取引所が実施中の調査を上回る内容に関する調査を別途行う必要性はないと判断したに過ぎず、インド証券取引所の調査内容如何ではアダニ・グループが実施した取引を巡る問題に再び注目が集まる可能性はくすぶる。

レポートを拝見した感想

中国の経済レポートを見ている錯覚に陥りました(笑)直近四半期のGDP経済成長率8.4%の数字は怪しく、3%程度が妥当とはかなり乖離がありますね。『作為的』『ブラックボックス化』などのキーワードが並んでおり、インド政府の経済指標の発表数値は手放しでは喜べないのかもしれません。インドを知れば知るほど投資しづらくなるといったブログを以前書きましたが、この思いがまた強くなってきました。※以下ブログカードに関連するブログリンクを置いておきますのでよろしかったらご覧ください。

経済指標がデタラメであったことが表面化し、それに加えアダニ問題が再燃し『クロ判定』が出たらモディショックでインド株式が吹き飛ぶくらいのインパクトはありそうです。こういったリスクも飲み込んだ上で、毎日2000円ずつiFreeNEXTインド株式インデックスファンドへ投資を継続して参りたいと思います。

今日はこの辺で失礼します。それではまたー。

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